2026年2月16日

こんにちわ、下京区のいせき歯科クリニックです。
立春を迎え、暦の上では春となりましたが、まだまだ寒暖差の大きい日が続いています。
季節の変わり目は体調だけではなく、お口周りの筋肉のバランスにも影響が出やすい時期です。
前回のコラムでは、咬筋の測定装置「MyOnyx」についてご紹介しました。
MyOnyxは、睡眠中や日中の食いしばりでの咬筋の強さを客観的に計測できる装置です。知らないうちに強い力がかかっている方も多く、現状を数値で把握することができます。
今回は、その「食いしばり」や「歯ぎしり」に対して有効な治療法のひとつであるボトックス治療についてご説明します。
ボトックス治療とは
ボトックス治療では、咬筋に微量のボツリヌストキシンを注入し、筋肉の過剰な緊張を和らげます。これにより、食いしばりによる負担が軽減し、顎の疲れや歯のダメージを防ぐ効果が期待できます。
当院で使用しているボトックス:イノトックス(INNOTOX)について

当院では、安全性と効果の高さからイノトックス(INNOTOX)を採用しています。
イノトックスは液状タイプのボツリヌストキシン製剤で、世界的にも信頼性の高い製品です。
通常のボトックス製剤は粉末を生理食塩水で溶解して使用しますが、イノトックスはあらかじめ液状で製造されているため、
- 処方ごとの濃度のばらつきが少ない
- 安定した効果が得られる
- ヒト血清アルブミンおよび動物由来物質を完全に排除しており安全性が高い
という特徴があります。
ボトックス効果の期間について
ボトックス注射による歯ぎしり改善効果は、注射後すぐには現れません。一般的に、効果を実感できるまでには約1週間程度の時間が必要です。これは、ボトックスが筋肉に作用して、徐々に筋肉の収縮力を弱めていくためです。
注射後1週間頃から、朝起きた時の顎の疲労感が軽減し始める方が多く見られます。2週間を過ぎると、夜間の歯ぎしりの音が小さくなったり、食いしばりの頻度が減少したりといった変化を感じられるようになります。
最大効果が現れるのは注射後2ヶ月程度で、この頃には歯ぎしりによる歯の痛みや顎関節の不調も大幅に改善されることが期待できます。治療効果の持続期間には個人差がありますが、一般的に4~6ヶ月間継続するため、定期的な治療により安定した改善効果を維持できます。
食いしばりは、日常生活では気づきにくいものですが、長く続くと歯や顎関節、筋肉に大きな影響を及ぼします。
MyOnyxで状態をしっかりと把握したうえで、ボトックス治療を組み合わせることで、より快適で健やかなお口の状態を目指すことができます。
お気軽にスタッフまでご相談ください。
